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パラリンピックの歴史を知る

東京2020パラリンピックでのアスリートの活躍に代表されるように、今では多くの方が知る「パラリンピック」。その歴史の始まりは、1948年7月29日、英国ロンドン郊外にあるストークマンデビル病院の一角でひっそりと行われた競技会です。16人の車いす選手が参加してアーチェリー大会が開催されました。第二次世界大戦で脊髄を損傷した兵士のリハビリが目的でした。この大会が原点となり、パラリンピックへと発展していきます。実現させたのはルードウィヒ・グットマン博士。「パラリンピックの父」と呼ばれます。

その後、日本の医師・中村裕(なかむら ゆたか)がグットマン博士と出会い衝撃を受け、1961年10月に、日本初となる障害者選手による本格的な競技会、第1回大分県身体障害者体育大会を開きます。そして1964年に東京パラリンピックが行われました。パラリンピックを頂点とする障害者スポーツの歴史は、医師の情熱から始まったのです。